子供はみな小皇帝

両親とそれぞれの祖父母の計6人から一心に愛情を受け、それが甘やかしにもつながってしまいます。

自制すると言うことが苦手になる一人っ子

子供はみな小皇帝

では、無事に生まれてくることが出来た子供はどのような育てられ方をするのでしょうか。一組の夫婦に許可された子供の数はたった一人、と言うことはどちらの祖父母にとってもこの子は初孫で唯一無二の孫になります。両親とそれぞれの祖父母の計6人から一心に愛情を受け、それが甘やかしにもつながってしまいます。日本でも昔から一人っ子は、他者との関わりが不得手であるとか、我がままであるなどと言われてきましたが、これらの言葉は決して偏見だけとは言えません。

現実に兄弟がなく育った人は、保育園・幼稚園・小学校などで初めて他者と関わり、馴染むのに時間がかかるのは事実です。筆者自身弟がいますので、兄弟のいるありがたみは身にしみて感じます。幼い頃は何かとよく喧嘩ばかりしていました。5歳年下の弟は、私の持っているものをよく欲しがり両親はすぐに「お姉ちゃんなのだから貸してやれ」だのなんだの、弟の味方ばかりします。私は非常に良くないお姉ちゃんで、子供の5歳と言うのは体格がものすごく違うことを武器に、よく弟を叩いたりして怒っていました。彼が中学生になる頃に突然体格が逆転し、力も弟の方が強くなっていました。ある日いつものように喧嘩をし弟を叩こうとした私の手をむんずと握った彼の力がとても強く、「体力が追い越された」という現実に私は愕然としました。

しかし弟は体力が逆転したからと言って、私に暴力をふるうことなど一度も無く、その時初めて私は彼がとても優しいヤツだったのだと言うことを身にしみて知ったのです。その後弟は私が離婚をしたり再婚したりする際のとてもよき相談者で、私の力になってくれました。私もただ喧嘩するだけではなく弟のことをとても可愛がっていたのです。

このような兄弟を持たない一人っ子は、自制すると言うことが苦手になります。最近で顕著なのは、肥満する子供が増えたということでしょうか。経済力が豊かになってきた中国では昔から「太ったね」と言うのは褒め言葉の挨拶でもありました。近年太りすぎは恥ずかしいという風潮も現れたものの、計6人の大人から与えられ放題の小皇帝は、どんどん肥満するようになりました。その肥満すら「ダイエットプログラム」などのジムに通わせている親御さんも沢山いるそうです。ちなみにこれらのプログラムは何十万もするのだとか。

お受験などに何十万も使うことも信じられませんが、「痩せる」ということに「知恵」を使用せずお金で解決するあたりに、近年中国の危うさを感じる今日この頃です。

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