いびつになる男女の割合
農業の担い手としての子供が欲しい農村や、保守的な家庭ではまだまだ男子を望む傾向があります。
現在の中国の出生比率は女性100人に対して男性が119人程度

農業の担い手としての子供が欲しい農村や、保守的な家庭ではまだまだ男子を望む傾向があります。自然な男女の出生比率は女性100人に対して103人から107人程度の男性となるのが自然です。男児は成長過程での死亡率が高めのため、予め若干多く生まれてくるのが普通です。現在の中国の出生比率は女性100人に対して男性が119人程度、以前は120人を超していました。この比率が30年物間続いていたとしたら、相手を見つけられない男性の数は計りしれません。統計では2020年には2000万人もの男性が過多となり、ひいては3000万から4000万人の男性が結婚出来ないとも言われています。
では、こうした結婚出来ない男性はどうするのでしょうか。中には国内外から誘拐をしてさらってくるなどというケースもあると言われています。また不必要だとされた女児が売られることにより買われてきて嫁になるケースもあるようです。西村寿行氏の小説「異常者」の後半部分に日本から誘拐され、手足を切り落とされ「だるま」となり売春宿で売られている日本女性が書かれたくだりがありますが、初めてこの本を読んだ時他人ごととは思えませんでした。何故なら高校の家庭科の教師にこの「だるま」なるものの存在を教えられ、アジア旅行を安易に考えてはならないと言われていたからです。このような暗黒社会は「香港」という土地柄故と思っていましたが、そういうわけではないようで、本土でも人身売買は行われているとのこと。
筆者が中国へ留学した際、満洲里に1泊2日の旅行帰りに寝台列車の中にカメラを忘れてくるという事態を引き起こしました。その被害届を出しにハルピン駅の警察に赴いたところ、「人攫い」でつかまっている犯人を目の当たりにしたことがあります。さらわれた女性は凌辱され、売春宿などに売られ、最終的に僻地の嫁不足の農村に売られていく・・・そこでもしまた女児が生まれたりしたら、と思うとこの負の連鎖に心が痛みます。